白のれんの確かさ

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白い暖簾のとんかつ屋。
清潔で整った店内。
働く人たちの所作や動きに無駄はなく美しい。

ビールを飲み、とんかつの揚がりを待つ間も退屈しない。
懐かしい黒電話には、予約の注文がひっきりなしに入る。

肉に衣を付けると、背にしている油の大鍋にゆっくり滑り入れる。
揚げ上がりをゆっくりさっくりと切る包丁。
山盛りの千切りキャベツの上には深緑のパセリがのって待っている。

「6時40分に品川駅なんだけど、間に合うかな?」
入って来たお客さんが尋ねる。
『揚げるのに20分かかりますので、厳しいですかね。
でもお持ち帰りなら大丈夫だと思います』

他人事ながら良かったな、と思った。
少し小走りをしたとしても、ここのとんかつは食べたい。

カウンターの席から見える白のれんは
さっきよりも風で揺れていた。
so little

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