地元の「山の会」に入会している母は、
60歳を過ぎた頃から意欲的に山に登るようになった。
山から帰って来た翌日は、
チェックのシャツと真っ赤なナイキのリュックサックが
きれいに干してあった。
ご老体になった今は、テレビ番組や雑誌などで登った山を見かけると、
今もそこに山があるかのように、イキイキと楽しそうに山の話をする。
実際に登った人からの話だから、聞いているこちらも
「登ってみたいな」という気持ちになる。
できれば母と一緒に登ってみたかった。
帰ってきた翌日のサンルームにチェックのシャツが3枚
干してある様子を想像したりする山の日。
so little