自分の額縁を替える

一昨日、新潟の友人から「阪急梅田本店で
糸井重里さんと伊藤まさこさんのトークショーがある」と情報をもらい
出かけてきました。

ここしばらくぼんやりしていたことが  “そういうことか!” と
膝を打つ話があったので記します。

 

『たくさん服をお持ちだと思いますけど、服の代謝ってどうなっているの?』
という糸井さんの質問に、伊藤さんは、

「カゴなんかは長く持ちますが、服は割と変わっていきますよ。
自分の年齢のこともあると思います。
お肌が荒れている時なんかは、パリッとした新しいものを着る方がいいんです。

馴染んでいくものももちろん好きですが、
繰り返しお洗濯をしているうちに、やっぱりクタっとしてしまうから。

エイジングと共に、そういう服を着ると自分もくたびれて見えるような。
だから新しいものを着るようにします」と。

 

すると糸井さんが
『それって、自分のエイジングに合わせて自分の額縁を替えていくってことだね』

すかさず伊藤さんは、
「その言い方、すごくいいですね!忘れないように
誰かメモっておいてください!」って。

 

ここ数年、以前と似合う服が変わってきた、
と思うことが増えてきました。

体型の変化、肌の色の変化もありますが、
大好きでよくよく着ているシャツやニットなんかが、
ある時からちょっと違う、と感じるのは、
そういう理由かもしれません。

 

決して服そのものが悪くなるわけではないし、
まだまだこの先も長く着続けていけるものだけど、
以前から着ていた洋服も年を重ね、自分も歳を重ね、
それで “あれ、ちょっと違う、以前とは違う”
と感じるようになったのかなぁ、と思いました。

 

新しい服を着ると、自分の心も新しい服が嬉しくて、
イキイキしているように感じるんだと思っていたけど、
それだけの理由ではないのですね。

 

これでまた、秋冬の新しい額縁を選ぶ愉しみが増しました。

“だから新しい額縁を買うのだ ” という甘い言い訳にもなります◎

 

◯コーネルの箱 / ジョゼフ・コーネル : 東京国立近代美術館

so little (west)


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