
寒い二月。
高齢の母と湯治へ行きました。
持参したバスミトンで背中を洗ってあげてから、泡立てたバスミトンを母に手渡しました。
顔、耳の裏、首からお腹へ肌を撫でるように洗い、ずいぶん気持ち良さそうです。
その後もずっと右手にはめたまま、時々また頬や額や、耳の後とやっぱり何度か往復。
洗い終わった後は、肌艶のよいつやピカ母さんの出来上がり。
見ているこちらも幸せな気持ちになりました。
本当に良いものは言葉や説明は要らないんだなと、使う様子を見ていてわかりました。
そんな効果やパワーがありながらも、なんとも控えめな佇まい。

無農薬の桑畑から生産される生糸の上質で高級なシルクは、
本来であればとっても特別なもののはず。
細く伸縮性のないシルク糸を凸凹に織りあげることだって、
相当な技術が必要なのでは?と想像します。
そんな優れたものを、暮らしの道具として身近なバスミトンで使える
ということが嬉しい。
そしてこんな素晴らしいものが、これからもずっと作られ続け、
使い続けることができますように。
愛用し始めてまだ3ヶ月だけれど、このバスミトンがもう愛おしくてしようがないのです。
so little