「旅をするように暮らす」日々もいよいよ最終日。
それではまた、新潟で◎
いつの日か、関西の美味しいお店などをまとめてご紹介したいです。
so little(west)
昨年9月の頃に予告でお知らせしておりました。
この春より、新たにお取り扱いを始めます
StitchandSew (ステッチ アンド ソー)の『がま口の財布』が
届きました。
『ステッチアンドソー』は財布やバッグをメインとした
ブランドです。
□StitchandSew / シュリンクレザーのがま口の財布(バーガンディ)
元々このお財布を紹介してくださったのは、
大阪のギャラリー「SHELF」さん。
オーナーの方が使っている がま口の財布を
見せていただいたのがきっかけです。
□ SEA SALT / カラーレスシャツ
□ SEA SALT / ロングシャツドレス
□ StitchandSew / ろう引きのがま口の財布(コルク)
見るからに使いやすそうで、美しいデザインと色合い。
その財布はどちらのですか?から始まり、
いろいろとお訊きしていると「よろしければご紹介しますよ」と。
後日ご紹介いただいて、その場ですぐに自分用にがま口の財布を求め、
嬉しくてすぐに使い始めました。
□ StitchandSew / ろう引きのがま口の財布(ブラック)
お財布の詳しいこと、使い始めての感想など
数回に分けてご紹介してまいります。
まずは、商品一覧をご覧いただけます solittle shop ブログ へ
upいたしました。
そちらもぜひご覧くださいませ。
so little
年末に読んだ機内誌に「大阪のうまいもの」として
紹介されていた肉吸い。
文面からも写真からも美味しさが漂っていた。
難波千日前の「千とせ」本店。
食いしん坊の血が騒ぎ、先日行ってみた。
店に入るまでに45分。
思いの外小さな店内は相席で常に満席。
肉吸いは想像していた以上に優しい出汁で、
やわらかな牛肉と青ネギがとても美味しい。
ポーチドエッグのような卵が入っているのだけど、
あまり早くに割ってしまうと黄身がとろり、と
とけ出して出汁の味が変わってしまう。
関西のお出汁を楽しみたいなら、卵はむしろ最後の最後。
家に着いてもしばらく肉吸いの話をしていた。
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兵庫県陶芸美術館で開催されている『内田鋼一展』へ出かけた。
内田さんの作品の他にも、
独自の審美眼によって蒐集された古陶器や
古道具などのコレクションも並ぶ。
世界中を旅している間に出会ったもの。
その時代の日々の暮らしで使われてきた生活道具。
金属不足だった戦時中の栓抜きやアイロンなどは陶製だ。
使われることによって輝く「用の美」
そういう美しさにここでも出会うことができた。
この日は、内田鋼一さんと安藤雅信さんのクロストークも行われた。
お二人とも白丹波に魅了され、コレクションしているという。
トークが終わり、もう一度白丹波の展示を見直した。
何も知らなかった2時間前と、
白丹波について少し話を聞いた2時間後。
知らなかったことを少しでも知る、というのは
気がつかなかったことに気付けるきっかけになる。
そういうことがとても愉しい。
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大阪の暮らしが始まって間もなかった昨冬は、
町ゆく人たちの足元が軽やかなスニーカーや革靴で、
「冬なのにブーツや長靴を履かない冬なんて」と
足元ばかりを追っていた。
先日うっかりオーロラシューズを履いて帰省した。
浦佐から帰る日は雪だった。
駅まで歩いて3分なのに車で送ってもらう。
” 雪ん子 ” を一度返上しないといけないな、と思った。
so little (west)
展覧会の案内をいただいた。
「今年は紙の仕事の美しい在りようをご紹介する
展示から始めます」と 一言添えられている。
案内状を見ただけで
その美しさを想像できる。
そしてきっと、
想像をはるかに上回る 美しさ が待っている。
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何かで見聞きした、鷲田清一さんのお話の
メモが残っていた。
「身の回りを四つの視点から仕分けをする」
1、絶対に手放してはいけないもの
2、あればいいけどなければ無いでいいもの
3、明らかに無くていいもの
4、絶対にあってはならないもの
旅の荷物を厳選する時にも似ている。
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先月の細川亜衣さんの料理会の一品の
「黄色い白菜のリゾット」を食べている途中、
深いべっ甲色のとろりとしたジュレをかけてくださった。
“レモンのジュレをかけて食べるとまた美味しくなるの”と。
熊本 FLAVEDO(フラベド)のレモンのジュレ<No.114>
レモン果汁をたっぷりと使った爽やかなジュレは、
バターたっぷりのトーストはもちろん、魚介の料理にも合う。
昨日は、少し苦味のある葉ものを塩とオリーブオイル、酢で合えて
このジュレと挽いた黒胡椒をかけて食べたら抜群に美味しかった。
和栗+花香ほうじ茶のジャム<No.108>は、
そのままで頂くのが栗の美味しさが一番よくわかるようで
好きだった。
so little (west)
今年は予定していたような店舗の営業をすることができず、
大変ご迷惑をおかけいたしました。
南魚沼市へ移転を決めた以降も事情は変わり、
どうするのがいいのか?と考えた時に
ずっと協力してくれている家族のことを1番の優先に、と決めました。
そう決めたら迷いはなくなり、南魚沼市、大阪市、新潟市の
3拠点を移動しながらの生活を楽しめるようになりました。
移転を機に、転機も訪れました。
それは決して悪いことではなかった、と今は思います。
何かが変わる時というのは、今まで想像もしていなかったことが
起こるものです。
そこで弱気にならず、萎れることなく、
悔しい思いを力にしていくことが大切なんだな、と教わりました。
この暮らしは来春まで続きますが、
新緑の頃には「新しいはじまり」にしたいです。
山あいの町の季節の移ろいを感じられるような
美しい時間を作っていきたいと思います。
吹けば飛ぶような 小さな so littleをずっと支えてくださった
お客様方に、来年からはご恩を返して行けたらいいな、と思っています。
新潟のお客様にはできるだけお会いし、いろんなお話をお聞きしたいし、
通販をご利用してくださるお客様には、距離を感じず、
不安なくお付き合いいただけるような店でありたいと思います。
今年も変わらず、ご愛顧いただきましてありがとうございました。
皆様にとりまして、新しく迎える年が健康で幸多き1年となりますよう
お祈りいたします。
それではまた、2019年に!
いつもありがとうございます◎
so little
「高校受験するんやったら、勉強の前に遊ぶんやなくて
遊びの前に勉強せーへんといかん」
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『あのな、マクドは体にワルいんやって』
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学校帰りの小学生の列の後ろを歩いていたら、
ためになるお話が聞けた。
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火鉢にかけられた鉄瓶から湯気が上がる。
形を変え上る様子を見ていると
落ち着いた心持ちになった。
茶教室は先生を含めて6人。
内、自宅にテレビを置かない方がお二人。
” そだね〜 “って何??という話になり、
テレビを置かない暮らしもいいな、と思った。
いろんな方の話を聞くのが好きだ。
何気ない会話の中にも興味深いこと、知らなかったこと、
今すぐ食べたくなるような美味しい話や、
なるほどね、と膝を打つ話がたくさんある。
帰り道、教えていただいた鴨だんごを買った。
京都の肉屋の鴨だんごは、
母の十八番料理の餃子に似た、ごま油のいい香りがした。
so little (west)
先日伺った
細川亜衣さんの料理会。
美味しく味わったのはお料理だけではなかった。
お料理を作る方々とその場所を作る方々。
そこに集まる方たちの作る明るく柔らかな雰囲気。
部屋全体に漂う香りや射す陽の光。
美しいお皿や旬の野菜と果物。
全てが合わさり、ひかりが添えられた料理会だった。
“ひかり” の一部をご紹介します。
庭からの冬の光が射す黄色い白菜のリゾット。
こんなにうっとりするようなリゾットを
今まで食べたことがあっただろうか。
いただきながらレシピもお聞きしたはずなのに、
今はもう口の中に広がった白菜の甘み、
お米の食感、とろりとした熱々の温度と、
美味しかったことだけしか覚えていない。
お皿の上の白い粒は結晶の美しい塩。
まずはこのまま頂く。
そしてこの上に、いのししの煮込みが添えられた。
体の隅々まで行き渡る美味しさだった。
それだけでも200%の美味しさの焼きたてのパンに
ソースをつけて最後の最後まで。
美味しいものは人を幸せにし、
忘れられない記憶となる。
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秋篠の森『月草』で開催のF/style展を見たくて
奈良へ出かけた。
実際にエフスタイルのお二人の使い続けられてきた
道具も見られるというので、これは行かねばと。
幾度も洗濯を重ねた亀田縞の風呂敷包み、
いつもこれで食器を拭いているという亀田縞の手ぬぐいなど、
触れるとほっとする柔らかさがあった。
銅なべは新品の時の華やかさはないが、
渋くて味わいのある鍋に育ち、すぐに銅なべが欲しくなった。
あんこやジャムを炊いたり、
青菜を茹がけば緑がより鮮やかになるそうだ。
美味しいだろうな、と容易に想像がつく。
暮らしの中で使っている様子を見るのも知るのも愉しい。
実際に普段の暮らしで使っている道具には、
頼もしい美しさがある。
出かけてきてよかった。
これからも、エフスタイルの道具の「使う美」の魅力を
お伝えしていきたいと思う。
来年をどうぞお楽しみに。
電車を待っている時に新潟の友人から
「雪が降りました」とメッセージが入った。
奈良は冷たい風の吹く土曜日だったけど、
12月とは思えない青い空だった。
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「日曜の朝は一杯のコーヒーと素敵な音楽で始まる」
岡本仁さんがパーソナリティー役を務める
架空のラジオ番組『SUNDAY PROMISE 』
京都では2回目となる今回は「モンドミュージック 再考」
今まで ” モンドミュージックってなんだろう?” なんて
考えたことさえなかったから、紹介されるアナログ盤にワクワクする。
1977年 宇宙へのメッセージを積んだ探査機『ボイジャー2号』
に乗せられた “ゴールデンレコード ” を聴きながら、
進む宇宙空間を想像する。
雫のポタっ、ピタっという音がずっと流れる ” しずくたち ” は、
聴く人によって見える風景は違うのだろうと思う。
… 濃い緑の山の中。
少し湿った浅い洞穴の入口の上から、清らかな雫が落ちる …
自分に見えた風景だ。
日曜の朝に、一杯のコーヒーと共に聴く音楽は、
脳内で旅をするような素敵な景色も見せてくれた。
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一昨日、新潟の友人から「阪急梅田本店で
糸井重里さんと伊藤まさこさんのトークショーがある」と情報をもらい
出かけてきました。
ここしばらくぼんやりしていたことが “そういうことか!” と
膝を打つ話があったので記します。
『たくさん服をお持ちだと思いますけど、服の代謝ってどうなっているの?』
という糸井さんの質問に、伊藤さんは、
「カゴなんかは長く持ちますが、服は割と変わっていきますよ。
自分の年齢のこともあると思います。
お肌が荒れている時なんかは、パリッとした新しいものを着る方がいいんです。
馴染んでいくものももちろん好きですが、
繰り返しお洗濯をしているうちに、やっぱりクタっとしてしまうから。
エイジングと共に、そういう服を着ると自分もくたびれて見えるような。
だから新しいものを着るようにします」と。
すると糸井さんが
『それって、自分のエイジングに合わせて自分の額縁を替えていくってことだね』
すかさず伊藤さんは、
「その言い方、すごくいいですね!忘れないように
誰かメモっておいてください!」って。
ここ数年、以前と似合う服が変わってきた、
と思うことが増えてきました。
体型の変化、肌の色の変化もありますが、
大好きでよくよく着ているシャツやニットなんかが、
ある時からちょっと違う、と感じるのは、
そういう理由かもしれません。
決して服そのものが悪くなるわけではないし、
まだまだこの先も長く着続けていけるものだけど、
以前から着ていた洋服も年を重ね、自分も歳を重ね、
それで “あれ、ちょっと違う、以前とは違う”
と感じるようになったのかなぁ、と思いました。
新しい服を着ると、自分の心も新しい服が嬉しくて、
イキイキしているように感じるんだと思っていたけど、
それだけの理由ではないのですね。
これでまた、秋冬の新しい額縁を選ぶ愉しみが増しました。
“だから新しい額縁を買うのだ ” という甘い言い訳にもなります◎
◯コーネルの箱 / ジョゼフ・コーネル : 東京国立近代美術館
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